2017年2月27日月曜日

孤独に耐える:人はなぜ編むのか?


編み物というものは、一体いつ、どこで始まったのでしょうか。

究極的には、人類初の繊維を布(というか一着の衣類?)
にする手段だったのでは?と思うのですが、
これは追ってリサーチする価値大でしょう。

日本語だと、かぎ針編みも棒針編みも「編み物」で、
カゴやマクラメなどもまた「編む」んですよね。

英語だと、棒針編みとかぎ針編みは区別されているようで、
相対するもののような印象を受けます。


手先を使うのは、ボケ防止にはとても良いそうですが。
それだけではなく、編み物というのは目数の計算やら何やら、
あれこれ頭を使う作業が多いので、脳の活性化に良い気がいたします。

世の編み物好きの皆さんは、どうして編むんでしょうか。

もちろん、「好きだから」ではあるでしょう。

家族に衣類を編むのか楽しみだから、でしょうか。

或いは仕事だから、という方もあるのかもしれません。


また、「編む」という静かで孤独な作業に、
「禅」的な効果を求める趣味の時間なのかも。


私の場合、海外で定年退職生活に突入、もうカナダに骨を埋める覚悟。
友人知人も少なく、静かな田舎暮らしです。
平和ではありますが、一気に老け込む不安大!

これまでの転勤人生を振り返りつつ、
編み図の解読、目数の計算、そして手を動かして、
アンチエイジングとしての編み物に励む、というわけです。



実は今月、近所にある手芸屋さんであった
「一緒に編みましょう」というイベントに参加しました。
週に一回、午後の3時間ほど集まろう!と始まったもの。

先月ちらっと見に行った時、
店の人たち、お客さんたちがテーブルに向かい合って、
結構和気藹々とした雰囲気だったので、
私も混ぜてもらったのです。
一人で編むのって、本当に孤独ですから。

しかし、2月は集まりが悪かったのか、
避寒で南へ移動してしまったのか、
(カナダ人は冬の間、フロリダ州へ行く人が多いのです)
出席したのは私ひとり。

より深く、孤独の淵に落ちてしまった気がします。
なんで私は編むんだろう?と自問しつつ、
テーブルに向かって無言で手を動かし…。

雪の中を車で出かけて行くのも怖いので、
もう行かない!と思ってみたり。

やっぱり自宅で、まったりして編むのが一番良いのかもしれません。

2017年2月24日金曜日

第6作 ケーブルニット(縄編み)の帽子



ネットでモデルさんが被っている写真を見て、
素敵だな〜と思い、
写真を拡大して編み方を真似して作りました。

先にヘアバンドのように縄編み部分を編み、
そこから拾い目をして、
トップまで輪針で編み進めました。

パトン・クラシック、ぴったり1個使用です。






英文のパターンが読めるようになったら、
ちゃんと購入してきちんと作ってみたいです。


2017年2月21日火曜日

カナダで一番古い毛糸の会社



ニューブランズウィック州の片田舎に、
カナダで一番古い毛糸のミル(工場)があります。

Briggs & Little

1857年の創業なのだそうです。

近所の毛糸さんがお試しで他のお客さんと一緒に取り寄せたので、
私も数かせ買ってみました。



とにかく硬くて、編んでいると手が痛くなるほど。

柔軟剤を混ぜて、3回ほど洗ってみました。

ようやく少し編みやすくなりましたが、
会社のホームページには、
「外着用」の毛糸、との表示があります。
道理で重くて硬いわけですね。


この糸で編むとしたら、
カウチンセーターとか、
外仕事にも着られるような、
そんな上着でしょうか。


この会社は、他にもいろんな種類の毛糸を製造販売しているので、
機会があったら他の糸も試してみたいです。


2017年2月18日土曜日

第5作 かぎ針編みと棒針編みの帽子 


トップから渦巻き状にかぎ針で編み進み、
ツバを輪針で編みました。


かぎ針編み部分は細編みの筋編み、
輪針の部分はガーター編み。


ツバは引き返し編みをして、左右の幅が違うようにしてあります。
少し折り返して、レトロな感じにしたくって。
なっているでしょうか?








使用糸は、パトンのクラシック。
割と編みやすくて、良い糸だと思います。

もう少し太かったら、アラン模様のセーターとか、
素敵にできそうです。
私にはまだちょっとムリそうですが。



仕上がりは一見良さげなのですが、
被ってみると「ちょっと私には…」な感じ。


秋になったら、被りたくなるんでしょうか。
なってほしい…。


2017年2月14日火曜日

編み図記号は日本だけのもの?



初めて英語の編み物本でパターンを見た時、本当に驚きました。


編み図が載ってない!


欧米のニッターさんは、編み図を使わないの?
世界標準だとばかり思っていた編み目記号、どうやらそうではないみたい。


我が家には、英語以外にフランス語の編み物の本もあるのですが、
どちらも暗号の羅列のみ。
人々はそれを「パターン(型紙)」と呼ぶのです。
どう考えたって簡略化された「説明」か「暗号」としか思えない。
よく言って「レシピ」?


正確には、最近は編み図記号を載せる人も増えてはいます。
が、呼び方も「チャート」や「ダイヤグラム」とまちまち。


日本の編み物の本は、当たり前のように編み図記号で編み方を
表記しているわけですが、
海外ではそれが当たり前ではないと知った時の驚き…。

人々は、一体どうやって何を編むのか、一目で分かるのでしょう?



モノの本によると、編み物は明治の終わり頃に外国人宣教師によって
日本に伝わったのだそうです。
その時の生徒の一人である松川伊三という人が
創意工夫し、編み図を考案したのだそうですよ。
私は全く知りませんでした。


『毛糸編物図案独習』
という本が、明治31年8月に出版されています。
国立国会図書館のサイトで、デジタル版を見つけました。

デジタル版 毛糸編物図案独習

編み図というよりは、まさしく編み方または模様の「チャート」?

この後、きっといろいろな人たちが試行錯誤の末、
現在の編み図記号にしていったのでしょうね。

当時の人々の編み物に対する気持ちというか、
初めて編んでいるのを見た時、どう思ったのでしょう。
編み物教室の生徒だった松川という人、名前からすると男性のようです。
なぜ編み物を習うのに、男性が選ばれたのか。
謎はいろいろ残ります。

ともかく、先人たちの努力の賜物、恩恵を享受できることに感謝あるのみ!


2017年2月12日日曜日

第4作 エスカルゴの帽子


トルネード(竜巻)みたいというか、
ツムジが巻いているというか、
そんなお帽子を編んでみたくなりました。


2目ゴム編みの単純なものですが、
マルチカラー(3色)で、
良い感じに仕上がりました。





太すぎず細すぎず、柔らかい糸で編みやすく、
楽しみつつ編み進められました。


右端で増やして左端で減らす。
(その逆でも可)
単純だけど、面白い!


もっと色の多い糸でも面白いかな?

それとも、単色の方が綺麗でしょうか?


最後の段を編み始めの段にうまく繋げたくて、
あとで解ける作り目をしました。


2017年2月9日木曜日

英文パターンで編めないワケ


あれこれYouTubeで調べまくって、簡単な編み方ならば
英文パターンが理解できるようになってきました。

パターンというより、コーディング(暗号)じゃないの?
と思ってしまいます。
パターンの理解は、デコーディング(暗号解読)!

それはさておき。

基本の編み目は、
 表編み(k)
 裏編み(p)
 すべり目(s)
 2目一度(2tgr)
などでしょうか。



しかしながら、仮に私が英文パターンを読めるようになっても、
その通りに編めない決定的な理由があることが判明しました。


私の編み方、通常と編み目の方向が違う!

右手の持ち針ですくうべき左側の目が、左の針の向こう側です。



通常は、手前にないといけないんですよね。
編みヅラ(目)が、左側へ向くっていうか。




なので、スリップ・スリップ・ヤーンオーバー、などの編みが???状態。



独学で編み物を学ぶというのは、こういった基本中の基本が
とんでもないことになってしまうのですね…。



でも、ここでふと思ったのですが、
例えば左利きの人は、どうやって編むのでしょうか?
左から右へと編み進む事になるわけですか。

編み目どころか、編む方向からして真逆ではないですか!


日本の編み物のように、記号を表記したものであれば、
どっちから編もうとも、編み目の記号通りに編めばいいわけで。

英語のパターンでも、英国とアメリカ大陸では言い方が違うとか。
特にかぎ針で、「シングルクロシェ」が「ダブルクロシェ」と
呼ばれていたり。
聴いているだけで混乱してしまいます。

こういった誤解を生じさせないためにも、
言語を超えた編み図の存在意義は大きいと思えます。
編み図伝道師として、残りの人生を捧げよう!なんてふと思ったり。
しかし、そんなことより、自分の編みグセを直すのが先でしょうね。



2017年2月6日月曜日

第3作 かぎ針編みのスターベレー


この作品は難儀でした。
おかげで今週は、ベレー帽ばっかり作ってる気がします。



難しいことをしているわけではないのですけど、
YouTubeのチュートリアルとは微妙に違う…。

被り口から頭上に向かって編んでいくタイプです。

動画では、作り目を「8の倍数+1目」と言ってるんですが、
編んでみると、実際には「8の倍数−1目」では?と思います。






あまりにもうまくいかないので、模様部分を先に編んだり、
自分勝手に全く違う編み目にしたり。
編んでは解きを繰り返したので、
合計で8個分くらい作った感じでしょうか。
手元に残ったのは、3つですけどね。


使用糸は、赤いほうがパトンのクラシックです。
白い方は、ラベルを無くしてしまいました。



頭上部分の星の模様が可愛くて、
いつか違う糸でまた編みたいなと思います。
太めの糸で、ふんわり編み上げたいです。


2017年2月3日金曜日

棒針編みの作り目


棒針編みって、かぎ針編みと違って、
表と裏が如実に違うと思うんですよね。

どちらを「表」として使うかは、
編む人、着る人の自由ですけどね。


英語で「表」は「Right(正しい)」、
   「裏」は「Wrong(間違い)」
というのだそうです。

裏編みが可哀想な印象…。




作り目のやり方、何種類かあって迷います。

英語で作り目って、「Cast on(キャストオン)」って言うんですね。
知りませんでした。
YouTubeビデオを見ていると、本当にいろんなことが学べます。


一般的だと言われている作り目の方法、私は苦手。
最初に、編み幅の3倍くらいの糸を左手に…とか言われても、
必ず多すぎ或いは足りなくなるんですもん。

それに、編み針に作り目して乗った時点で、
既に「裏」になってますよね?
これを1段目にはできませんし、
次の段を1段目にすることもできません。


なので、私はかぎ針を使って、編棒に作り目していきます。
ちょっと面倒な気もしますが、
これだと作り目した時点で「表」になります。
ですから、これを1段目とすることもできますし、
次の段から編み始めることもできます。


他にも、ヨーロッパでメジャーな作り目の方法もあって、
なんだかとっても難しそう…。
でも、それもおいおい学んでいきたいです。






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