初めて英語の編み物本でパターンを見た時、本当に驚きました。
編み図が載ってない!
欧米のニッターさんは、編み図を使わないの?
世界標準だとばかり思っていた編み目記号、どうやらそうではないみたい。
我が家には、英語以外にフランス語の編み物の本もあるのですが、
どちらも暗号の羅列のみ。
人々はそれを「パターン(型紙)」と呼ぶのです。
どう考えたって簡略化された「説明」か「暗号」としか思えない。
よく言って「レシピ」?
正確には、最近は編み図記号を載せる人も増えてはいます。
が、呼び方も「チャート」や「ダイヤグラム」とまちまち。
日本の編み物の本は、当たり前のように編み図記号で編み方を
表記しているわけですが、
海外ではそれが当たり前ではないと知った時の驚き…。
人々は、一体どうやって何を編むのか、一目で分かるのでしょう?
モノの本によると、編み物は明治の終わり頃に外国人宣教師によって
日本に伝わったのだそうです。
その時の生徒の一人である松川伊三という人が
創意工夫し、編み図を考案したのだそうですよ。
私は全く知りませんでした。
『毛糸編物図案独習』
という本が、明治31年8月に出版されています。
国立国会図書館のサイトで、デジタル版を見つけました。
デジタル版 毛糸編物図案独習
編み図というよりは、まさしく編み方または模様の「チャート」?
この後、きっといろいろな人たちが試行錯誤の末、
現在の編み図記号にしていったのでしょうね。
当時の人々の編み物に対する気持ちというか、
初めて編んでいるのを見た時、どう思ったのでしょう。
編み物教室の生徒だった松川という人、名前からすると男性のようです。
なぜ編み物を習うのに、男性が選ばれたのか。
謎はいろいろ残ります。
ともかく、先人たちの努力の賜物、恩恵を享受できることに感謝あるのみ!
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