2017年2月14日火曜日

編み図記号は日本だけのもの?



初めて英語の編み物本でパターンを見た時、本当に驚きました。


編み図が載ってない!


欧米のニッターさんは、編み図を使わないの?
世界標準だとばかり思っていた編み目記号、どうやらそうではないみたい。


我が家には、英語以外にフランス語の編み物の本もあるのですが、
どちらも暗号の羅列のみ。
人々はそれを「パターン(型紙)」と呼ぶのです。
どう考えたって簡略化された「説明」か「暗号」としか思えない。
よく言って「レシピ」?


正確には、最近は編み図記号を載せる人も増えてはいます。
が、呼び方も「チャート」や「ダイヤグラム」とまちまち。


日本の編み物の本は、当たり前のように編み図記号で編み方を
表記しているわけですが、
海外ではそれが当たり前ではないと知った時の驚き…。

人々は、一体どうやって何を編むのか、一目で分かるのでしょう?



モノの本によると、編み物は明治の終わり頃に外国人宣教師によって
日本に伝わったのだそうです。
その時の生徒の一人である松川伊三という人が
創意工夫し、編み図を考案したのだそうですよ。
私は全く知りませんでした。


『毛糸編物図案独習』
という本が、明治31年8月に出版されています。
国立国会図書館のサイトで、デジタル版を見つけました。

デジタル版 毛糸編物図案独習

編み図というよりは、まさしく編み方または模様の「チャート」?

この後、きっといろいろな人たちが試行錯誤の末、
現在の編み図記号にしていったのでしょうね。

当時の人々の編み物に対する気持ちというか、
初めて編んでいるのを見た時、どう思ったのでしょう。
編み物教室の生徒だった松川という人、名前からすると男性のようです。
なぜ編み物を習うのに、男性が選ばれたのか。
謎はいろいろ残ります。

ともかく、先人たちの努力の賜物、恩恵を享受できることに感謝あるのみ!


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