かぎ針編みにしても、棒針編みにしても、
1本の糸を編み進むと、
何某かの形になる。
当たり前のことですが、とても不思議な気がします。
国は違えど、同じような作業をして、
同じようにセーターやカーディガンなどを作る。
子どもの頃に日本で編み始めた私は、
左手に糸をかけるやり方で、「コンチネンタル」というのだそうです。
概ねのカナダ人は、「アメリカン」といって右手に糸をかけて
右手で編み進みます。
でも、人間の手仕事って、結局のところ国境がないんですよね。
方法はどうであれ、結果としてセーターやら帽子やらマフラーやら、
冬の防寒着が出来上がる。
自分の好きなものを自分で作れるって、素敵です。
また編み物を始めるにあたって、
十数年ものブランクがあるのに、
私ってまだできるの?と思いました。
でも、実際に糸や編み針を持ったら、
ちゃんと手が覚えている!
子どもの頃、遊びながら覚えていったんですよね。
あんなに熱中していたのに、
最初に何を作ったとか、全く覚えていません。
編み図は大体わかるけど、
編み方や模様の名前は、日本語でも知りません。
編み物をする時間って、
自分と向き合う大切なひと時だと思うのです。
外国語で暮らすという日々のストレスだけでなく、
過去の失敗とか、苦い経験とか、
そんな諸々をプラマイゼロにする時間かな、とも思います。
健康で、毎日好きなだけ編める今の状況に感謝。
0 件のコメント:
コメントを投稿